将来のお金の不安が「漠然としたまま」消えない理由
将来のお金について、
「なんとなく不安がある」
「理由はうまく説明できないけれど落ち着かない」
そんな状態の方は、とても多いのではないでしょうか。
実際、FP相談の現場でも
「何が不安なのかはっきりしないんです」
という言葉をよく耳にします。
この“漠然とした不安”には、実は共通した特徴があります。
それは、
お金の不安を一つの大きな塊として感じてしまっている
ということです。
お金の不安は、大きく分けると3つに分けられます
将来のお金の不安は、決して一種類ではありません。
多くの場合、次の3つが重なって存在しています。
① いつまで働けるかわからない不安
まず多いのが、
「この働き方を、何歳まで続けられるのか分からない」
という不安です。
- 今の仕事をずっと続けられるのか
- 体力や健康は大丈夫なのか
- 収入が将来も同じ水準で続くのか
ここが曖昧なままだと、
老後資金の話をしても、数字が現実感を持ちません。
「いつまで働くか」が見えないと、
どれくらい準備が必要なのかも決められないのです。
② いくら必要なのか分からない不安
次に多いのが、
「結局、将来いくらあれば足りるのか分からない」
という不安です。
- 老後資金はいくら必要?
- 年金だけで足りる?足りない?
- 生活水準を落とさずに暮らせる?
情報が多すぎて、
「2,000万円」「4,000万円」などの数字だけが一人歩きし、
かえって不安が強くなるケースも少なくありません。
本来は、
自分の生活・働き方・家族状況によって必要額は変わる
はずなのに、そこが整理されないまま不安だけが残ります。
③ 今の準備で足りているのか分からない不安
最後が、
「今やっていることで、本当に大丈夫なのか?」
という不安です。
- 貯金はしているけど、足りている?
- 資産運用は必要?やらなくていい?
- 何か見落としていない?
これは
判断基準がないことによる不安とも言えます。
正解が分からないまま
「このままでいいのかな…」
と考え続ける状態は、精神的にも負担が大きくなります。
漠然とした不安は「正体が見えない」だけ
ここまで見てくると分かるように、
多くの場合、お金の不安は
- いつまで働くか
- いくら必要か
- 今の準備で足りるか
この3つが整理されていないことで、
一つの大きな不安として感じられているだけです。
逆に言えば、
この3点を一つずつ整理していくだけで、
不安は「考えられる不安」に変わっていきます。
考えられる不安は、
対策を検討することができます。
将来のお金を考える第一歩として
将来のお金の不安は、
無理に前向きになったり、
楽観的に考えたりする必要はありません。
大切なのは、
不安を具体的なテーマに分けて、整理することです。
「なんとなく不安」という状態から
「ここが分かっていないから不安」へ。
それだけでも、
将来のお金との向き合い方は大きく変わってきます。

