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2025/10/19

年金の繰り上げ受給

1. 年金の繰り上げ受給とは?

老齢基礎年金・老齢厚生年金は、原則65歳から受け取れますが、
希望すれば60歳から受け取りを「繰り上げ」ることができます。

ただし、早く受け取るほど年金額が減額される仕組みです。


2. どれくらい減るのか?(2022年4月以降の制度)

現在のルールでは、繰り上げた月数に応じて
1か月あたり0.4%減額されます。

受給開始年齢 減額率 もらえる年金の割合
65歳 100%
64歳 4.8%減 約95%
63歳 9.6%減 約90%
62歳 14.4%減 約86%
61歳 19.2%減 約81%
60歳 24%減 約76%

つまり、60歳から受け取ると一生24%減ったままになります。
減額は生涯続くため、「長生きリスク」を考えることが重要です。


3. 繰り上げのメリット・デメリット

 

メリット

  • 早くから年金をもらえる(生活費の確保)

  • 健康に自信がない・早期リタイアしたい人には有効

  • 60代前半の収入が少ない時期を補える

デメリット

  • 一度繰り上げると後から戻せない(取消不可)

  • 受取額が生涯減る(長生きすると損)

  • 遺族年金・加給年金などの権利にも影響することがある


4. 損益分岐点の目安

繰り上げても得か損かは、「いつまで生きるか」で変わります。

ざっくり言うと、
76〜78歳前後が損益分岐点です。

たとえば、
60歳から繰り上げた人と65歳から受け取る人を比べると、
76〜78歳を超えて長生きした場合は、繰り下げないほうが得になります。


5. ライフプランで判断を

繰り上げ受給は「得か損か」だけでなく、
生活資金のバランス・健康状態・退職時期
なども考慮して判断すべきです。

  • 退職金や貯蓄で60〜65歳をつなげる余裕があるか

  • パート収入や年金以外の資産はあるか

  • 長生きした場合の安心をどう確保するか

これらをライフプラン上でシミュレーションすると、
繰り上げ・繰り下げの最適なタイミングが明確になります。


年金の繰り上げ受給は、
「早くもらえる=お得」とは限りません。

長生きするほど、繰り上げた分の減額が効いてきます。
ご自身の健康状態や働き方、老後の支出計画を踏まえて、
“早くもらうリスク”も見える化しておきましょう。

 

 

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