老後資金はいくら必要か?
「老後2000万円問題」から考えるこれからの現実
2019年6月、金融庁の金融審議会「市場ワーキング・グループ」が公表した報告書
『高齢社会における資産形成・管理』をきっかけに、
いわゆる「老後2000万円問題」が大きな話題となりました。
「老後に2000万円不足する」という一文だけが独り歩きしましたが、
本来の趣旨は、公的年金だけに頼らず、自助努力で資産形成を考えようというものです。
老後資金はいくら必要か?
実際には、老後資金の必要額はご家庭によって異なります。
生活スタイル・住宅ローンの有無・趣味や旅行などの支出によって大きく変わるため、
ライフプランを作成してみないと正確な金額はわかりません。
一般的に、老後生活費は「現役時代の7〜8割程度」と言われてきましたが、
最近ではその考え方にも変化が出ています。
老後の支出は本当に減るのか?
米国の経済紙 The Wall Street Journal(ウォール・ストリート・ジャーナル)は、
2024年11月の記事
「In Retirement, It’s Time to Put Our Costs Under Control」 にて、
次のように伝えています。
“Retirees are finding that cutting small expenses doesn’t offset the rising costs of housing, healthcare and everyday life.”
(退職者たちは、日々の小さな節約では、住宅費・医療費・生活費の上昇を相殺できないと感じている)
— The Wall Street Journal, November 2024
つまり、「退職すれば支出は減る」という前提が崩れつつあるのです。
住宅リフォームや医療費、旅行・交際費など、
老後も現役時代と同じくらいの支出を見込んでおく必要があると考えられます。
老後資金をどう準備するか
たとえば、老後資金として2,000万円を準備する場合、
いつから・どのくらいの金額を積み立てると良いでしょうか?
運用利回りを**年6%**と仮定すると、(※MSCI ACWI IMIの過去20年平均リターン8.4%をもとに低めに設定)
おおよその目安は次の通りです。
| 開始年齢 | 積立期間 | 毎月の積立額 | 到達時期(65歳) |
|---|---|---|---|
| 40歳 | 25年 | 約3.6万円 | 約2,000万円 |
| 45歳 | 20年 | 約5.4万円 | 約2,000万円 |
| 50歳 | 15年 | 約8.4万円 | 約2,000万円 |
このように、始める時期が早いほど、月々の負担を抑えられることがわかります。
「時間を味方につける」ことが、老後資金づくりの最大のポイントです。
これからの老後資金計画では、
「支出は減るはず」という過去の常識にとらわれず、
現役時代と同等の生活費を想定してライフプランを立てることが重要です。
老後資金の準備は、早く始めるほど余裕が生まれます。
まずは一度、**ライフプランを作成して“見える化”**してみましょう。
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